昨日千秋楽を迎えた大相撲の五月場所(夏場所)。
優勝は12勝3敗である新小結の大の里関(23)であり、それが初優勝だが、然も先場所の尊富士関の10場所を抜く、初土俵から7場所での超快挙だった。
それまでの10場所だった史上最速の初優勝の大幅更新であった。
大の里関は尊富士関と違い、幕下付け出しだが、それでもプロ初土俵から7場所目での初優勝は凄まじい。
新小結は序盤から横綱を初め、格上との取組が組まれるが、初日に横綱・照ノ富士関戦で白星を付けたのを初め、上位力士相手にもしっかり白星を重ねたのが、終盤に混戦状況だった優勝争いに残り、遂に賜杯を手にした要因だろう。
超スピード出世しただけあって、実力は既に三役クラスだと言える。
小結の優勝は2018年の十一月場所(九州場所)の貴景勝関以来、そして新小結での優勝ともなると、1957年五月場所の安念山関以来67年ぶりになると言う。
大の里関と同じ、幕下付け出しで更に同じ石川県出身に横綱・輪島関がいるが、それでもプロ初土俵から初優勝までが15場所だから、その半分に満たない7場所と言うのが、いかに凄い記録かが解る。
192cm181kgと、平成の大横綱・白鵬関並みの恵まれた体格であり、今後の活躍が期待される。
来場所前に関脇昇進は間違いないので、来場所で連続優勝すれば大関昇進の声もある。
尊富士関が怪我から復活すれば、来場所はこの若手二人を中心に大いに盛り上がるだろう。
相撲ファンならこの二人が共に横綱まで昇進し、それぞれのしこ名を一字ずつ取った「〇□時代」が訪れる事を期待するのではないか?
とりあえず、これからの大相撲は観る楽しみが増えた。
昨日の大の里関の初優勝を決めた取組は、生中継で観れて良かった。
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